Photographer 篠田通弘 「星空写真展」

会期 2023年2月10日(金)から3月23日(木)
会場 JR岐阜駅前 岐阜シティータワー43 4階 ぎふチャン(岐阜放送)本社前フロア


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「星空写真展」は3/23終了しました!
ご観覧ありがとうございました!

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プレス・リリース 『岐阜新聞』 2023年2月10日掲載 (半5段)















 テレビスタジオ前展示  ロビー展示
   
ロビー展示 ラジオスタジオ前展示 


「星空写真展」は3つのコーナーに分かれています。動線に従って順に見ていきます。

まず向かって左側の「テレビスタジオ前」。ここには「ふたご座流星群2021」と「皆既月食・天王星食2022」がB1写真額4点で構成されています。また流星群とふたご座流星群の解説、2夜13時間余の観察で撮影できたすべての群流星、散在流星のリストを掲示しています。「ふたご群2021」の極大は12月14日16時でしたが、リストから特に明るい流星・火球が極大前夜に比べて極大直後に多く確認されていることが読み取れます。ふたご座流星群 の特徴を読み取っていただけます。また皆既月食・天王星食では、皆さんの記憶に新しい2022年11月の撮影作品を展示しています。

向かって右側は「ラジオスタジオ前」。ここではA2写真額3点を展示しています。一番左は「10月の星月夜」。このタイトルには少し説明が必要です。平清盛の娘平徳子(建礼門院)に仕えた右京大夫は星月夜を讃美した歌人でした。彼女は西海に没した平家、そして壇ノ浦に消えた想いを寄せた人を追福して「星月夜のあはれ」を残しています。そこで彼女は星空を「浅葱色」と詞書に記しています。右京大夫は星空にどんな想いを込めたのでしょうか、興味は尽きません。オリオン座とオリオン大星雲M42を撮影した作品も展示しています。

最後にロビー展示ではA2写真額4点をアクリルケースに展示しています。ここでは最初に皆既月食に天王星が潜入する瞬間の写真を展示しています。テレビスタジオ前の皆既月食・天王星食と合わせてご覧下さい。また街明かりが避けられない岐阜の星空写真から「星夜の岐阜城」「ソフトピアジャパンセンタービルに星巡る」を展示しています。星などどこにもないように思われる町中ですが、そこにも星は輝いているのです。また最後の展示「星景剱岳」と比べると、光害のない星のある世界はどのような景色かを想像することができることでしょう。


今回の「星空写真展」ではギャラリートークが開催できませんでした。1枚の写真に息づく宇宙の歴史と私たちの世界のお話ができるとどんなにか素晴らしかったでしょう。そんな想いを込めて少し書かせてもらいました。いつか、本当にいつか、機会があることを願っています。

もし在廊中の私を見かけられましたら、いろいろと話しかけていただけると嬉しいです。
皆さんと星空写真展でお会いできることを心から楽しみにしています。




                              Galleryオープンを明日に控えた夜に   (篠田通弘)